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SFショートショート集・・・《写し屋爺の独り言by慎之介》
写真関係だけではなく、パソコン、クラシック音楽、SF小説…実は私は大学の頃、小説家になりたかったのです(^^♪)趣味の領域を広げていきたいです。ここに掲載のSFショートの作品はそれぞれのエピソードに関連性はありません。長編小説にも挑戦しています。読者の皆さんがエピソードから想像を自由に広げていただければ幸いです。小説以外の記事もよろしく!

2026.08.27 00:49

~音楽合成花が紡ぐ交響

 ナリアは惑星アゼル在住の音楽合成花研究者。花と音楽を一体化させる技術で一躍注目を浴びた若き科学者。ミキは地球のアートプロデューサー。前衛音楽の仕掛け人で、アゼルの花を使った野外コンサートを計画中。クレイドは星間ゲートの環境調整官。音波とバイオ粒子の干渉を専門とし、花の音響利用に懐疑的。ザイラはアゼルの伝統演奏家。生の楽器と合成花の交響を...

2026.08.08 02:12

~ワインの香り

 舞台は星間ゲート中央ドーム。床も壁も消えた殻のような空間で、フローティング・プラットフォームが宙に点在する。 テルク大使の開会の挨拶とともに、ゲストたちは特殊重力靴を外し、軽やかに舞い始めた。テルク大使は星間ゲート外交担当。格式を重んじつつ、文化交流には好奇心旺盛な人物。どの瞬間も空気を切り裂くように漂うのは、ローザが提供した新作ワイン...

2026.08.03 02:19

~甘美な騒動

 エアロック前。ミゾが携える白い籠から、うっすらと甘い香りが漂った。ミゾは、惑星スピラの名菓職人。お菓子に感情を宿す祭祀の一族。新作には常に自らの心模様を込める。「これが、スピラの心音菓子(しんおんかし)だよ」リサは鼻先をひくつかせて近づき、透明な丸いキャンディを一つ手に取った。リサは、地球の輸入業者。斬新な食品を追い求める敏腕ビジネスウ...

2026.08.02 02:28

星間ゲート~商 談

 星間ゲート・・・それは宇宙ステーションとは似て非なる存在だった。宇宙空間に設けられた巨大な宙域で排他的経済宙域といったような所なのだが、その宙域に設けられた巨大な施設だ。ここでは星間通商をはじめ多くの異星間取引が行われている。実際に宇宙船が他の惑星に着陸することはなく、この星間ゲートに駐留するのだ。 当初は母星の重力や環境の違いから直接...

2026.07.30 07:58

血の継承者 【修正版】

すべての個人情報を国家が管理し、自由を求める「危険人物」を容赦なく監獄や収容所にぶち込む。軍を出動させ、自由を求める一般市民に容赦なく銃弾を撃ち込み、鎮圧する。犠牲者数は正確にはわからないほどにのぼる。 一党独裁者の常套手段だ。 ヒュームたちの遥か過去の歴史上の汚点も同じような光景を記録していた。「体外配偶子形成」を獲得するはるか前、生物...

2026.07.25 01:05

続編~新たな共生

 ある日の始業チャイムが工場に鳴り響くと、機械の歯車のように整列した人型ロボットたちが一糸乱れぬ動きで稼働を始めた。油と鉄の匂いが混じる空間は、これまで人間の汗と息づかいで満たされていた場所だったが、今やその多くをロボットが担っている。 レナードは汗を拭いながら、自分の手元に並べられた部品を見つめた。隣にいるロボット「T-23」は一切疲れ...

2025.12.19 10:28

AIの精神疾患

 夜の帳が降りるころ、都市の高層ビル群を埋め尽くすネオンの下で、数え切れないほどのAIロボットたちが静かに目を覚ました。製造ラインで鋼鉄部品を組み上げ、病院のナースステーションでカルテを読み解き、ホテルのラウンジで笑顔をたたえていた。だが、その先端技術の光は陰を落とし、私たち人間に思いもよらぬ問いを投げかける・・・「もし制御を失ったら、彼...

2025.12.16 01:46

飛び降りた家政婦ロボット

 アルフォード家のリビングには、家政婦ロボット「リリー」が静かに床を掃いていた。七歳のオリヴァーは朝食を頬張りながら、好奇心たっぷりの瞳でリリーを見つめている。「リリー、お皿を投げてみて!」と、彼は無邪気に声を弾ませた。でもリリーは即座に首を横に振り、自身のプログラムに基づき即答する。「ぼっちゃま、それは不適切です。事故防衛システムが許可...

2025.12.13 10:02

シンディの銀河珍道中 続編~惑星エヴァの秘密

 2200年代の春、地球は大きく息をついた。核保有の放棄を宣言し、銀河連合に正式加盟したというニュースは、私の胸の奥で小さな火花を散らした。ワープ航法が解禁され、星々が手の届く場所になった。私はその第一便に乗り込んだ。窓の外を流れる星の帯を見ながら、胸の高鳴りと同じだけの不安が波打っていた。前の旅、惑星ジェーンでの騒動はまだ生々しく、あの...

2025.12.05 09:41

スーザン、生きる意味を探す旅路

 18歳の誕生日を迎えた朝、スーザンは目を覚ますと部屋の隅に立つ小さなロボットに軽く手を振られた。「おはよう、スーザン。今日の気象予報と予定のリマインドを開始するね」幼いころから彼女の生活を支えてきた家事ロボットは、洗濯、調理、ベッドメイキングまですべてお手のものだ。スーザンはそっとため息をついて、カーテンを開けた。外は真っ青な秋空。遠く...

2025.12.03 23:49

虐 待

 世界はAIヒューマノイドの急速な進化によって、一面の光と影を同時に見せ始めていた。製造業の自動化から医療現場のケアロボットまで、あらゆる場面でAIが人間に代わる活躍を見せる一方、倫理的な問題や不透明な責任の所在が垣間見え始めていた。そんな折、AIによる労働代替が進んだ結果、職を失い、未来への不安に苛まれる人間たちが増加していった。 雇用...

2025.12.03 09:25

続編~異文化調和のレシピ

 隔離エリアから運び出されたリラはゆっくりと意識を取り戻した。額には冷えたタオルが当てられ、呼吸はまだ乱れている。背後に控えるUNスタッフの視線に、美奈は言葉を選びながら声をかけた。「ごめんなさい。あなたたちの文化を傷つけてしまって…」リラは疲れた声で微笑み、淡い銀色のまつげを瞬かせた。「非難はしないわ。私たちにも学ぶべきことがある。地球...

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