「2001年宇宙の旅」に使われた交響詩!!

「ツァラトゥストラはこう語った」 作品30は、リヒャルト・シュトラウスが1896年に作曲した交響詩。「ツァラトゥストラはかく語りき」とも訳されています。

フリードリヒ・ニーチェの同名の著作にインスピレーションを得て作曲されたが、原作の思想を具体的に表現したというより、原作のいくつかの部分を選び、それらを描写的に表現したものです。

映画「2001年宇宙の旅」中に猿が他の群れの相手を棒で殴って殺す場面で第1部「導入部」が使われていることは非常によく知られています。使用された演奏は、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるデッカ盤だ。

カラヤンのデッカ録音の第1弾がこの「ツァラトゥストラはかく語りき」でした。

映画の中では何故かこの録音だけ一切のクレジットが表示されていません。理由は、キューブリック監督からの使用申請に対しデッカの経営陣が指揮者・演奏団体を表記しない事を条件にしたため、映画が成功し競合他社も争うようにこの曲のレコードを発売してデッカは大変な損失を被った。カラヤンもデッカと製作会社MGMの告訴を検討したほどでした。最初に発売されたサウンドトラック盤にも映画とはまったく違うカール・ベーム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の録音が収録されていた。そのため、この演奏が映画でも用いられているという誤情報も一部流布したが、最新のサウンドトラックCD (EMI) にはカラヤン指揮のデッカ録音があらためて収録されている。

日本では『2001年宇宙の旅』公開より遥か前の1943年、日本ニュース第179号において大東亜会議開幕のシーンでこの曲を使用していました。日本ニュースではこの曲を使っている場面がいくつか見られます。

プロレス界ではリック・フレアーのテーマ曲として世界的に知られています。リック・フレアーの娘であるシャーロット・フレアーのテーマ曲にもアレンジした形で使われています。ポピュラー音楽では、1970年代のエルヴィス・プレスリーの公演のオープニングにしばしば使用されており、日本でも寺内タケシとブルージーンズがステージのオープニングに時折使用されました。高校野球の応援歌としてもPL学園高校が使用しました。


○指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンについて

ヘルベルト・フォン・カラヤン ( 1908年4月5日 - 1989年7月16日)は、オーストリア出身の指揮者。1955年より1989年までベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の終身指揮者・芸術監督を務め、一時期それと同時にウィーン国立歌劇場の総監督やザルツブルク音楽祭の芸術監督などのクラシック音楽界の主要ポストを独占し、多大な影響力を持つに至った。20世紀のクラシック音楽界において最も著名な人物のひとりであり、日本では「楽壇の帝王」と称されていました。一部の評論家からは音楽の音響面の美しさばかりを追求し、作品の芸術的内容を軽視していると感じられたため、「音楽が俗っぽい」「音楽のセールスマン」などと批判されることもあった。

カラヤン以前には、指揮者は一つ処でオーケストラやオペラハウスの顔という役割をするのが普通でした。ジェット機を乗り継ぎ世界中を飛び回って活動するという、昨今のスター指揮者の活動様式を始めた最初の一人だった。自家用ジェット機を保有していて、自ら操縦し別荘などへ行っていた。愛機はダッソー ファルコン 10。晩年になり、80歳で期限が切れる飛行機免許の代替としてヘリコプターの免許を取得している。また、無類の車好きでありスピード狂としても知られ、様々なスポーツカーや高性能車、高級車を所有し乗り継いでいた。運転技術はF1ドライバーのニキ・ラウダ直伝。最晩年には赤いポルシェ・959に乗っていた。カラヤンのスピード狂はスキーにも及び、直滑降の名手として山小屋の主人(?)から「アルプスで一番速いダンナ」と呼ばれていた。

カラヤン指揮で R・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」を聞いてみたい方は下の「カラヤン指揮:・・・」をクリックしてください。「クラシック音楽用アップローダー 」のページが開きます。下方の「ダウンロード」をクリックするとダウンロードできます。


カラヤン指揮:交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」 作品30 ウィーンフィル 1959年3月23日4月9日録音


音楽がダウンロード出来たら早速聞いてみましょう。

※著作権や著作隣接権がきれたクラッシック音楽のみを紹介していますので、自由にダウンロードして楽しむことができます。

写し屋爺の独り言by慎之介

SFショートショート集・・・《写し屋爺の独り言by慎之介》 写真関係だけではなく、パソコン、クラシック音楽、SF小説…実は私は大学の頃、小説家になりたかったのです(^^♪)趣味の領域を広げていきたいです。ここに掲載のSFショートの作品はそれぞれのエピソードに関連性はありません。長編小説にも挑戦しています。読者の皆さんがエピソードから想像を自由に広げていただければ幸いです。小説以外の記事もよろしく!

0コメント

  • 1000 / 1000